素材の表情に寄り添い、空間の空気感を静かに引き上げる

moodプロダクトと空間のためのロゴやグラフィックデザインを担当しました。

01. 背景と課題

選りすぐりの素材たちと調和し、その佇まいを引き立てるデザインとは

石、木、ガラス、陶器など、素材そのものが持つ独自の表情を楽しめるアイテムを取り揃える「mood」。個々のプロダクトが持つ質感や存在感を邪魔することなく空間に馴染ませ、かつその魅力を最大限に引き立てるデザインが求められました。また、「気分」や「機嫌」を意味する店名の通り、人々の日常や空間の空気感をふわっと上向きに仕立てるような、繊細で芯のある世界観を目指しました。

02. 思考と検証

多種多様な素材の質感と「目に見えない空気感」を捉える試行

石や陶器といった主張の異なる素材群に対して、グラフィックが前に出すぎない「余白のあり方」を探求しました。無骨なサンセリフ体から伝統的なローマン体まで幅広い書体検証を行うと同時に、店名である「mood(気分の立ち上り)」をデザインのレイアウト構造や重心の位置としてどう表現できるか、実験を重ねました。

03. コアの発見

下部配置のロジックと、湿度を帯びた深みのあるカラー

タイポグラフィ:
Garamondをベースに、素材の魅力や華奢で繊細なニュアンスに合わせて美しく微調整を施したオリジナルロゴタイプ。

レイアウト:
「人々の気分や機嫌をよりよく支え、持ち上げる」という思想を反映し、媒体の基本領域に対してロゴを「下部」へ配置。煙のように立ち上る空気感を演出しつつ、土台としてプロダクトや空間を静かに支える構造を決定づけました。

カラーリング(コーポレートカラー):
湿度が高く、苔むしたような少し重みのあるグリーンを採用。落ち着いた深みのあるトーンで、素材(石・木・陶器・ガラス)の質感を美しく引き立てます。

04. 各種展開

空間に溶け込み、空気感を持ち上げるツール展開

構築したビジュアルシステムを、空間やプロダクトに自然と溶け込むツールへと展開。看板や入口窓のカッティングシート、ショップカード・名刺、オリジナルドリップバッグのラベルデザインを手掛けました。Instagram上のロゴ解説をはじめ、実店舗のガラスや紙媒体に至るまで、繊細なロゴタイプと深みのあるグリーンが空間の空気感を穏やかに持ち上げます。

内装はspumoni.maの有吉さんと田中純二さん。
作りすぎずコンセプトに合わせた素材の組み合わせて素敵に作っていただいています。