「卓上に広がる高揚感と、料理への熱量を形に

  本格和食を提供するしらいし酒飯のブランディングとグラフィックデザインを担当しました。

01. 背景と課題

料理人の新たな挑戦と、食を楽しむ空間のアイデンティティ構築

名店「田中田」にて長年料理人を務め、新規店舗のプロデュース等にも尽力されてきた白石氏が、「自分のやりたい表現」を追求して独立オープンした「しらいし酒飯」。一品料理からしっかりとした定食まで、圧倒的な品数とクオリティの高い料理・お酒を提供する同店において、別府橋近くのビル1階奥という立地に佇みつつ、料理への強い情熱や店独自の魅力を伝えるブランドビジュアルの構築が求められました。

02. 思考と検証

食卓の景色と「少し変わった面白さ」をいかにビジュアルへ昇華するか

白石氏との対話の中で出た「少し変わったことをしたい」という想いを受け、画一的な和食店の枠に収まらない表現を模索しました。白石氏の料理が持つ熱量や、温かいご飯、立ち上る湯気といった食のニュアンスを文字骨格にどう反映させるか検証。さらに、次々と運ばれる料理によってテーブルの上にお酒や様々な器が並んでいく「食卓の高揚感」を、いかにグラフィックの核として可視化させるか試行錯誤を重ねました。

03. コアの発見

器が並ぶ卓上の景色を描く「ビジュアル」と、違和感を秘めた「ロゴタイプ」

タイポグラフィ:
ご飯の温もりや湯気の立ち上りを想起させる曲線と、独特の掠れ・太さのメリハリを持たせたオリジナルのロゴタイプ。「よく見ると不思議な形」という違和感と遊び心を潜ませ、白石氏の求める「少し変わった面白さ」を表現しました。

エンブレム&キービジュアル:
徳利、お猪口、お椀、平鉢など、様々な形状の器が卓上に並ぶ景色をシルエットとして抽象化。一線上に並べることで、美味しいお酒と多彩な料理が次々と運ばれてくる食卓の高揚感を象徴するビジュアルエレメントとして定義しました。

グラフィック:
独特の表情を持つロゴタイプと器のシルエット群を組み合わせ、店舗サインからショップツールまで一貫して展開しました。

04. 各種展開

美味しいお酒と料理に寄り添い、食の時間を豊かに彩る

看板やのぼりで「気取らない立ち寄りやすさ」を演出。Tシャツやメニュー、コースターなど、お客様の手元や空間全体へ温かな世界観を展開しました。